【読書感想文】20の短編小説(様々な作家)【現代の人気作家勢揃い】
こんにちは、菅野です。今回は「20の短編小説」という本を読んだので、感想を書きたいと思います。
☑️あらすじ
この本は「20」をテーマに20人の著名な作家が書いた短編小説を集めたものです。参加している作家は、朝井リョウ、阿部和重、伊坂幸太郎、井上荒野、江國香織、円城塔、恩田陸、川上弘美、木皿泉、桐野夏生、白石一文、津村記久子、羽田圭介、原田マハ、樋口毅宏、藤井太洋、宮内悠介、森見登美彦、山内マリコ、山本文緒、です。
正直言うと無知すぎてここにあがっている作家は朝井リョウと伊坂幸太郎と森見登美彦しか知りませんでした笑 他の作家さんももちろん有名な方なのでしょうけど・・・。 ともかくそんな無知でもこの本を読めば自分の好きな作家が見つけられるかな、と思って購入した次第です笑 テーマが「20」ということ以外は完全に自由で内容は様々です。
☑️良かった点
・一つ一つの短編がすぐ読めるほどの短さなのでさくさくと読むことが出来る。
・それぞれの作家さんが有名でおもしろいのはもちろん、タイプが各々違うので自分が好きな作家さんを見つけやすい。
・それぞれの作品の最初にその作家の紹介、代表作が載っている。
・載ってる作品が自分的にはほとんど面白かった。
☑️微妙だった点
・もちろん短編集なのでそこまでドラマティックな作品はない。
☑️総合評価 7.0/10.0点
先に結論を言うととてもいい本だと思いました。自分のような無知にはベストな本で、面白かった作品の作家さんをチェックして、その人の本を読んでみるなどすると自分の世界が広がります。
短編集なので今回は自分が気になった作品&作家さんを取り上げようと思います。とりあえずここに書いた作家さんは別の作品も買ってみようと考えていますが、とりあえずいっぱい書いて結局読まずになってもイヤなのでひとまず目標小さめ、ベスト3を挙げてみようと思います。
・「二十人目ルール」 井上荒野(井上荒野 - Wikipedia)
まず気になったのはこの作品。最後にちょっとしたどんでん返しがあってしかもイヤミスっぽいモヤモヤ感があって自分的にヒットでした笑
井上荒野さんは女性の作家さんです。08年に「切羽へ」という作品で直木賞をとられているようです。他の作品のあらすじをみたところやはり少しブラック寄り(?)な作品で自分が好きそうな感じなので読んでみたいと思います。
・「マダガスカル・バナナフランベを20本」 桐野夏生(桐野夏生 - Wikipedia)
この作品も面白かったです。出てくる人物は普通の男性と女性。破綻寸前のカップルのリアルで何とも言えない空気の会話に引き込まれました。
桐野夏生さんも女性の作家さんでした。恋愛小説や、推理ものも書く人みたいです。93年に「顔に降りかかる雨」という作品で江戸川乱歩賞受賞、99年に「柔らかな頬」という作品で直木賞を受賞しています。いろんな作品があり、今回の作品のようなちょっとブラックな作品もあるのでこれまた自分好みな感じの予感です。実際の事件を題材にした作品などもあるそうです。
・「ウエノモノ」 羽田圭介(羽田圭介 - Wikipedia)
先ほどの「マダガスカル・バナナフランベを20本」が女目線のリアルな感じだとすれば、こちらは男目線のリアルな感じを受けました。こちらも主人公は普通の男性サラリーマン。どうやら自分はリアルな小説が好きみたいです。特に短編だと日常のちょっとした事件を書く作品は読みやすいし非常に良いです。
羽田圭介さんは男性の作家さんで、去年2015年に「スクラップ・アンド・ビルド」という作品でピース又吉さんの「火花」と一緒に芥川賞を受賞している作家さんなのでした!羽田さん自身かなりおもしろい人のようで芥川賞受賞した後などはテレビにもよく出ていて、そのキャラも注目されていたようです。本人もリアルで現実主義者っぽい感じのようで、作品もたぶん僕好みなのではないかと思います笑
とりあえずベスト3あげてみました!この3人の作家さんは近いうちにチェックして絶対買おうと思います。もちろん他におもしろい作品もたくさんあったので、自分の好きな作家さんを増やしていければいいなと思います。
-「20の短編小説」 著者:さまざまな作家-