だと思うんです!!!

断言が苦手です。悪しからず。

個人的に考える最強の英単語勉強法

 

 こんにちは、菅野です。今回は、大学受験の時の経験を元に、自分が考える最強の英単語勉強法を書いてみようと思います。先に一応言っておくとTOEICなどの経験はないため、あくまでも大学受験用になります。応用はもちろん出来ると思いますがご了承を。

 

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 ☑️所詮単語、されど単語

 一口に英語の勉強と言っても様々な種類があります。単語、文法、発音、アクセント、長文、リスニングなどなど・・・。その中でも単語の勉強と言えば一番の基礎なイメージで、「単語の勉強なんかに時間をあまりかけていられない」、「長文の方が大切だ」という人も多いでしょう。しかし、とりあえず大学受験においては、単語の暗記は一番重要です。受験勉強開始から受験本番のギリギリまでやって良いと思っています。

 

 しかし、実際問題「単語に時間をあまりかけられない」、「長文(読解)が配点が大きい」のも事実。そこで今回は、経験を元に、効率の良い英単語勉強法の総まとめをここに書いてみようと思います。

 

 ☑️英単語暗記、大きく3つの種類にわける

 一口に英単語の勉強と言っても様々な種類があります(デジャヴ)。僕はまず最初に英単語の勉強の方法を3つにわけたいと思います。そしてこの3つごとに適切な方法で同時進行で勉強することにより、効率的に英単語が学べると考えます。その3つとは!

 

 1.単語のみを暗記する勉強法

 2.長文が載っている単語帳を使う勉強法

 3.問題集や模試などでわからなかった単語で自分の単語帳を作る勉強法

 

 この3つです。

 

 それではひとつひとつ詳しく、オススメの英単語帳もくわえて、書いていきたいとおもいます。

 

 

 1.単語のみを暗記する勉強法

 

 ☑️説明

 英単語、そして英単語の意味のみがついているシンプルなタイプの英単語帳を使うことによって、ひたすらにただ単語とその意味を覚える勉強法です。

 

 ☑️オススメの単語帳

 はじめに、この勉強法で使うべきオススメの英単語帳を紹介します。それはズバリ!「ターゲット1900」です!!!

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 ターゲット1900を選ぶ理由は他でもありません。

 

 アプリバージョンがとてつもなく便利だから

 

 です。

 

 現在、iPhoneでもAndoroidでもこのターゲット1900のアプリは入手できます。金額は600円ほど。有料かよ!って思うかもしれませんが、普通に単語帳買うより全然安いです。

 

 なぜ、アプリでわざわざ単語をやるのか。

 

 このアプリは複数のやり方で英単語を覚えることができるようになっています。「英単語を覚える」「覚えた英単語を確認する」「問題にトライする」の3つの項目があります。「英単語を覚える」は英単語と意味が表示され、「問題にトライする」では英単語が出てきて、その意味を4択の中から選ぶという形式です。ぶっちゃけこの2つはあまり使いません。

 

 メインで使うのが「覚えた英単語を確認する」の項目です。この項目では、始めに英単語だけ表示され、「意味を表示」のボタンをタップすると意味が表示されます。紙の英単語帳でいうところの赤シートで隠す感じですね。一つ目のポイントとして、ただスマホの画面をタップすれば進んでいくので、赤シートで隠したりページを押さえたりする必要がなく、片手でできるという点があります。(後に書く詳しい勉強法とも関連します)

 

 さらに二つ目のポイントは音声が流れること。単語が表示されるとそれと同時に自動で音声が流れてきます。音声を聞きながらの単語の勉強は、視覚だけでなく聴覚も使っての学習となるため、効果が非常に高くなります。とにかく覚えやすくなります。さらに、正しい発音をいつも聞くことにより、センターの定番、発音・アクセントの問題にも対応できます。この手の問題は狙われやすい単語のアクセント位置や注意すべき発音を個別に覚えていくという勉強を学校でよくやりますが、極端な話、全ての単語の発音とアクセントを正しく覚えていれば何の対策もしなくて良いのです。単語の勉強をすると同時に自然と発音・アクセントがイヤでも身につくのでまさに一石二鳥と言えます。

 

 三つ目のポイントは、間違えた問題をチェックしておける点です。単語が表示され、意味を表示させると、その後に合っていたか間違っていたかを選ぶことができます。そして、間違った単語のみを抽出してくれるモードが備わっているのでもう大丈夫な単語は除外して勉強することができるのです。

 

 四つ目のポイントは100語ごとにくぎられていること。ターゲットは難易度順に大きく三つ、「常に試験に出る基本単語800」、「常に試験に出る重要単語700」、「ここで差がつく難単語400」と分かれていますが、その中でさらに100語ずつのセットになっています。後に書く勉強法ではこの100語ずつセットになっているのがとてもありがたいのです。

 

 今4つ、アプリ版を使うポイントを書いてきましたが、この4つのポイント、実際紙の単語帳を使ってもできるといえばできることです。赤シートで隠せば問題風にできるし、音声もCD付きのものがほとんどですからそれを聞けば良いし、間違った問題にペンでチェックをつけておけばいいし、100語ごとにしるしをつければ良い。しかしこの作業をいちいちやるのはとても面倒です。なによりアプリ版はかさばりませんし、ストレスフリーで単語の勉強ができる素晴らしいものだと僕は思います。僕は今から3年前にこのアプリを使って英単語を勉強しましたが、周りは誰も使っていなくて「どうしてこんな便利なものを使わないんだろう」と思っていました。 電子辞書しかり、特に勉強という領域ではデジタルなものを嫌う傾向にあります。しかしこんな便利なものを使わない手はありません。

 

 ☑️具体的な勉強の方法

 それでは具体的に勉強の方法です。これは関正生先生という方が「世界一わかりやすい英語の勉強法」という本で紹介されていた方法です。

 

 それは1ヶ月で1000単語覚えるという勉強法。

 

 この勉強法では一日に200個の単語を覚えます。無理だろと思うかもしれませんが、無理です(バッサリ)。ぶっちゃけ一日目で200個覚えられたらもう勉強しなくてよいです。一日目では覚えるか覚えないかということは気にせず、とにかく英単語と意味を、一応覚える気で、流していってください。

 

 次の日、また200単語を覚えます。昨日やった200単語とは別の200単語です。例えば昨日1〜200番までの単語をやったとしたら、今日は201〜400番までの200個をやってください。これも今日全て覚えるのは無理ですが、覚える気でやってください。

 

 次の日は401〜600番・・・とやっていくと、ちょうど5日で200×5で1000番の単語までいくことができます。これで1セットです。そうしたら6日目はまた1番に戻って200単語を覚えてください。このように1日200単語ずつのループを繰り返していくと5(1セット)×6(周)の30日なので、一ヶ月で6周することができます。信じられないかもしれませが、最初は全く覚えられなかった英単語が、一ヶ月経つと、見事に1000単語覚えることができているのです。

 

 ポイントがいくつかあります。

 

 一つ目は、しっかり時間をかけること。1日200単語ですが、1周目は200単語を2時間くらいかけて、じっくり覚えてください。覚えられるか覚えられないかが問題ではないですが、時間をかけてしっかり一度覚えた気になってください。後の周になれば自然とかかる時間は減ってきます。単語の勉強だからといって適当にやることは禁物です。

 

 二つ目は、書くこと。単語をみて、意味をみて終わりでは効果は薄いです。単語ノートに綺麗に書く必要は全くありません。プリントの裏などに単語と意味を、自分も読めるかどうかわからないくらい雑な字で良いので書きまくってください。覚えた気になったら、次の単語にいきましょう。アプリ版を使えば片手が空くので書いて覚える方法がとりやすくなるのです。

 

 三つ目は、つぶやくこと。音声が流れてきたあとに、自分自身でも小さい声で発音してみてください。静かな学習室とかだと難しいかもしれませんが、出来る範囲で、最悪口パクでもいいので発音をしてください。インプットのみの勉強よりもアウトプットも含めた勉強の方が効率が良いです。二つ目のポイントと同様、発音の方もアウトプットしながら勉強してください。

 

 四つ目は、焦らないこと。2周目になって1周目でやったはずの単語の意味が全く思い出せなくても問題ありません。もう一回、見て、聞いて、書いて、覚え直してください。3、4周目までは、全然覚えられなくて苦しい時間が続くかと思います。しかしそこで焦らずじっくりと単語を覚えてください。5、6周目で一気に覚醒します。だまされたと思って、一日2時間を目安にじっくりと6周やってみてください。

 

 

 ☑️1ヶ月終わった後

 とりあえず1000語覚えられたら、次の1ヶ月何をするかは状況によりけりです。まだ時間に余裕があるのか、志望校のレベルはどのくらいなのか、まだ単語に不安があるのか、などによって選択肢は変わってくると思います。

 

 しかし、ターゲットの最初の1000語を覚えていれば、単語で困ることが一気に減るはずです。世界が変わると思います。それだけ英単語を1000語覚えるということはすごいことなんです。それがまた次の自信にもつながります。とりあえず1000語、覚えましょう。時期的な意味で言えば、この勉強は3年の夏休みに一回やっておきたいです。一番時間をとりやすいですし、3年の夏休みって一番受験勉強に力を入れるべきだとされているだけに、終わった後に「本当に3年の夏休みこの過ごし方でよかったのか」と疑問が出てきやすいです。しかし「とりあえず英単語1000語覚えた」という数字に現れる実績が一つあるだけでだいぶ違います。もちろんそれより前にやっても全然良いですが、遅くとも3年の夏休みにはやっておきたい勉強です。

 

 

 2.長文が載っている英単語帳を使う勉強法

 

 ☑️説明

 主にZ会から出ている「速読英単語」のような長文と単語帳がセットになっているタイプの単語帳を使う勉強法です。

 

 そのような単語帳は主に以下のような構成になっています。

 

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 このように見開き左側に英文、右側に日本語訳がのっています。重要単語は赤色になっていて、赤シートで隠すことができます。

 

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 次のページにはこのように先ほど赤色で表示されていた重要単語がまとめて載っています。

 

 このように長文と単語帳がセットになっているというわけです。

 

 ☑️具体的な勉強の方法

 先に具体的な勉強の方法を書きたいと思います。まずは一日にやる目安を決めます。他にやっている勉強などとの折り合いも考えつつ一日の量をきめてください。できれば一冊を何周もしたいのでそのつもりで、(いつまでに何周やりたいから一日にこれだけやろう)という感じで。少しだけ厳しめに目標設定した方が後でゆとりがでます。

 

 始めに英文を読みます。黙読でもかまいません。とりあえずざーっと一回最後まで読んでみます。大体の意味はつかめたか、それともさっぱりわからないかは置いといてもう一回読みます。今度はちゃんと意味をとりながら読んでいって、分からないところは日本語を参照してみてください。ちゃんとよめたら、ゆっくりでも良いので最後に自分で音読してみてください。最低3回は音読したいところです。

 

 単語がまとまっている方のページは最後にサッと赤シートで隠したりしながら確認してください。若干おまけみたいなものですが、初めて見た単語や、自分的に要注意だと感じる単語はしっかり見直してください。チェックをつけておくとなお良いです。

 

 二日目以降は、前日の復習もします。とはいえ昨日やった分は、音読するだけで良いです。こちらも最低3回はしたいです。今日になっても意味がよくわからなかったりスラスラ読めないところはちゃんとチェックしておいてください。それが終わったら今日の分を新しく進めます。

 

 重要なのは音読です。先ほど書いた関正生先生がとにかく音読を推奨していて、僕も最初は「やる意味あんのかよ」と思っていました。関先生によれば、「一つの英文を最低でも30回音読しろ」とのことで、それだけに音読の価値はあるのだそうです。音読については、やり方もいろいろあるので、別でまた記事にしようかとも思います。とにかくこの単語暗記においても例外ではなく、音読してください。最悪口パクでも良いので。

 

 2周目以降は音読と単語の確認をして、できなかったところを押さえるようにしてください。英語に置いては同じ問題集を何周もやるのが効果的で(日本史などはまた別)、この長文タイプの単語帳も、何周もやることで効果は抜群にあがります。4周5周、それ以上して良いくらいです。

 

 ☑️オススメの単語帳

 まずはやはり速読英単語シリーズですかね。

 

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 入門編、必修編、上級編とあります。入門編はかなり優しいので、必修編から始めてもよいかもしれません。

 

 

 

 速読英単語は僕はやる時間がなかったのでやってないですが、そのかわり僕はコレをやってました、「リンガメタリカ」。

 

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 こちらは、同じくZ会から出ているもので、その名も「リンガメタリカ」。なんか名前が強そうですよね笑

 

 難易度は速読英単語上級編と同じくらいで、早慶上智くらいの難易度。とにかく難しいです。

 

 全11章からなっていて、

グローバル化
・経済
・社会問題
・環境問題
・科学
・医学・生命倫理(1)
・医学・生命倫理(2)
・言語論・心理学
・インターネット
・差別問題
・テロ・死刑論・哲学

 という風にテーマがなっています。さらにこれらの問題に関して背景知識として、日本語でどのような点が世界で問題となっているのか、やテーマに関する詳しい解説が載っています。大学の入試問題ではこのように時事問題をテーマにした文や、抽象的な文章が掲載されることが多いので、背景知識を身につけつつ難解な英文を読めるという超二次試験(私立入試)特化型の単語帳と言えます。

 

 僕はこれをつかってましたが、とにかく歯ごたえがある単語帳で難しいですが、力はつくと思います。

 

 

 

 今紹介した中では、一番オススメはとりあえず「速読英単語必修編」だと思います。まずはこれを完璧にしましょう。その後で余裕が出てきたら、「速読英単語上級編」や、「リンガメタリカ」に進んでも良いと思います。時期の目安としては必修編が春〜秋くらいまで、上級編・リンガメタリカは秋終わりから冬以降で良いと思います。

 

 

 3.問題集や模試などでわからなかった単語で自分の単語帳を作る勉強法

 

 ☑️説明 

 その名の通り、ノートやルーズリーフなどに自分のわからなかった単語を書いて単語帳っぽくして使う方法です。

 

 ☑️具体的な勉強法

 模試、問題集で出てきた単語で分からなかったものをチェックしておいて、答え合わせのときに意味を確認、ノートにオレンジ色のペンなどを使って単語と意味を書いてください。

 

 あとは毎日そのノートを勉強の開始時に単語帳の様に赤シートでかくして意味を確認します。CDはありませんがアクセント記号をつけたりして正しい発音で覚え、つぶやくようにします。覚えられない単語は1の勉強法の時のように、紙に何回も書きなぐって覚えましょう。

 

 これが一番シンプルかつ総まとめのような勉強法です。試験前の10分間に優先して見るものもこの単語帳になると思います。

 

 

 ☑️まとめ

 3つの単語の勉強法を書きました。単語の勉強だけで時間めっちゃ使いそうじゃん。と思うかもしれませんが、1の勉強法は時間をかけてでもまず単語を覚えないと始まらないのでやるべきですし、2の勉強法は同時に長文の勉強にもなるので時間を使っても痛手にはなりません。3の勉強法は最後のだめ押しに近いですが、この最後の一押しが合格か不合格かをわける一押しになることは非常に多いです。

 

 もちろん英語の勉強は他にもやることがたくさんありますが、はじめに書いた通り単語は最も重要な要素です。この3つの勉強法で単語を制覇してください。単語がとりあえずわかれば長文も怖くありません。

 

 単語がわかって長文がスラスラよめると英語はとたんに楽しくなります。わからない単語を推測することはもちろん大切ですし必要ですが、それもある程度の基礎単語がわかってこそです。是非やってみてください。

 

 参考にさせていただいた関先生の本のリンクも貼っておきます。関先生の英語の勉強法の本は僕自身現役受験生の時はかなり参考にしていました。オススメです。